HSPのわたしが仕事を好きになれない理由と、心が軽くなる働き方の工夫(体験談)
みなさんは、仕事が楽しく感じられなかったり、「働くこと=苦痛」に思えることがありませんか?
これは性格の問題ではなく、HSPの特性(感受性の強さ・刺激への敏感さ)が影響していることが多いです。
わたしは、仕事は基本的に嫌ではありませんが、飽きっぽさが災いし、人間関係が原因で転職を繰り返していました。
HSPが仕事を好きになれない理由については、すでに多くの記事で語られています。
この記事では、11年間社会人として働く中で私自身が実感したこと、そして「仕事を好きになれなくても続けられた理由」について、体験をもとにお伝えします。
この記事を見ると、以下のことがわかります。
- 無理して労働を好きになる必要は無いこと
- 目的や意識が高くなくてもなんやかんや働けること
- 結局、マイペースが大切であること
当サイトにおいて、HSPとは、繊細で傷つく、気にしやすい性格の持ち主を指します。
30年以上HSPとして生きてきたわたしの経験談をご覧くださいませ!

11年間社会人を続けて分かった4つの現実

わたしが仕事を11年間続けて分かったことは、以下の4点です。
- 無理に「仲間」に入る必要はなかったこと
- 貯蓄は「逃げ道」ではなく安心材料だったこと
- 3年も同じ職場にいる必要はなかったこと
- 週5日働くことが「当たり前」は、HSPには過酷だったこと
これらは、社会人を続ける中で後ろ向きに考えた結果ではありません。
むしろ、「どうすれば自分をすり減らさずに働けるか」を考えた結果、たどり着いた視点でした。以下、説明します。
無理に「仲間」に入る必要はなかったこと
社会人になった当初は、職場では周囲と馴染み、仲間として振る舞うことが大切だと思っていました。
しかし11年間働いて分かったのは、無理に輪に入ろうとするほど、HSPの私には消耗が大きいということでした。
気づいたきっかけは、「働いている介護施設がブラックなのでは・・・!?」と感じた事です。
毎日サビ残をしており、朝早く出勤して夜遅く帰る生活。
そんな中、わたしは「帰りたい。辞めたい。」と段々意識するようになりました。
結局、2年で介護施設を退職しました。
その後は、一切の飲み会に参加していません。
また、職員や社員同士の会話にも全く参加しないようになりました。
だって、仲良くなる為に来たわけじゃ無いからね。
ちなみに、辞めた後、ほとんどの社員に会ってません。笑
実は一人、今でも一緒に遊んでくれる方がいますが!!
それでも、ほとんどの人間に会ってないので「この程度の関係でしかない」ということを皆様にお伝えしたいです。
貯蓄は「逃げ道」ではなく安心材料だったこと
社会人を続ける中で、もう一つ強く感じたのは、貯蓄が心の安定に直結するということです。
貯蓄があることで、「今の環境がつらければ、すぐに辞めなくても選択肢はある」
と思えるようになりました。
HSPにとって貯蓄は、仕事を我慢し続けるためのものではなく、自分を守るための安心材料だと年々感じています。
また、2017年にFIRE(経済的自由=一生食える資産をさっさと築き上げ、さっさとリタイアする事)にも興味を持ちました。
そして、FIREしたいが為に、余計なコンサルや情報商材にお金を使いすぎました。
- ブランドせどりの講座(46万。しかも、リボ払い=分割払いで手数料払いっぱなし)
- お金の心理学(12万を一括払い)
- メンタル系コンサル(19万を一括払い)
以下、詳細を紹介いたします。

ブランドせどりの講座(46万。しかも、リボ払い=分割払いで手数料払いっぱなし)
この副業講座は、2017年に知り、手を出してしまいました。
背景としては、生命保険会社に勤めており、厳しいノルマに嫌気がさした事がきっかけです。
せどりで、月50万円稼いでいる人がいるー。その情報を見て飛びつき、46万円をリボ払いで失いました。
感想は・・・確かにアフターフォロー自体はありました。広島市や神戸市などに受講者同士の交流会があり、意見交換をしたものです。
しかし、あまりのハードルの高さに嫌気がさし、3年くらいでブランドせどりを頓挫しました。
お金の心理学(12万を一括払い)
これは、何をきっかけに知ったのか失念しましたが、2017年、生命保険会社に嫌気がさした事で受講開始。
お金に好かれる、いわゆる「金持ちマインド」をこの時に知ります。
コーチの人の高圧的な態度に疑問を感じたものです。
一方、「稼いでこい!!」とメルマガに書いてあったり、「お腹がいっぱいになったら容赦なく食べ残します」という態度がわたしの価値観に合わない・・・と、嫌気が差してリタイア。
確かに、NISAやiDeCoをしっかり勉強すべきであることは一理あります。
けれど、結局は人柄の大切さを、この講座で学べました。
メンタル系コンサル(19万を一括払い)
これは、2018年に勤めていた会社で、派遣社員に対して疑問を持ったことがきっかけで受講開始。
「モヤモヤしやすい性格」で検索したら、ヒットしました。
1年間、6人の受講者とコーチでじっくりメンタルケアについて学ぶという講座でした。
グリーフケアやジャーナリングという概念を、この講座で知ります。
そして、今わたしの人生で役に立っています。
また、受講者の方々にはその後数年間だけではありましたが、LINEを中心にお世話になりました。
感想は・・・3つの講座の中では唯一まともな講座でした。
受講者の方やコーチと仲良くなれたし、何よりマインドについて深く考える事ができたからです。
けれど、19万も払う必要があったのかは謎です。
複数のメディアで紹介!今最も注目されているお金の教科書「お金の大学」紹介
そんな時、2023年夏。「お金の大学」という本と出会います。
ここから、わたしの人生が好転しました。
お金の本ってたくさんありますが、正直どれを読めば良いのかわからないですよね。
また、専門用語がたくさんあって、なかなか理解が進まない・・・とお悩みのあなたには、「改訂版 本当の自由を手に入れるお金の大学」がお勧め。
\複数の書籍やメディアで紹介!今最も読まれているお金の本/
この本を見ると・・・貯める・稼ぐ・増やす・守る・使うというお金の本質的な5つの力について、体系的にわかりやすく学べます。
この本は、2〜3時間程度で全ページ読み終えられます。
読みやすいレイアウト+イラストが豊富なので1日で読み切る人が多数います。
実生活で活かせる事は・・・副業・投資・資産形成の一歩を踏み出せます。
また、自分で家計や資産を整えるスキルが身につくと、「もしもの時」への備えができて、心にゆとりが生まれます。
現在は改訂版が出ています。全ページオールカラーの小学生も読める内容の本!!
もっと早く出会いたかったです。SIM契約、生命保険、NISAなど
早く着手していれば・・・と思うことばかり!!
3年も同じ職場にいる必要はなかったこと
「最低でも3年は続けるべき」社会人になってから何度も聞いた言葉です。
しかし11年間働いて分かったのは、HSPにとって環境の合わなさを年数で耐えることは、
必ずしも良い結果につながらないということでした。
これに気づいたきっかけは、初めて転職をした時です。
派遣社員として転職しましたが、意外とあっさり転職できました。
なーんだ。勇気を出して、今いる場所から飛び出してよかった!!と感じています。
合わない環境で消耗し続けるよりも、自分に合う場所を探すほうが、長い目で見て働き続けやすいと感じています。
週5日働くことが「当たり前」は、HSPには過酷だったこと
これは、2024年確信した事です。
元々、薄々気づいていましたが、なんやかんや週5で働いていました。
週5日、8時間働くことが当たり前とされる社会は、わたしにとっては刺激が多く、回復が追いつかない働き方だと感じました。
しかも、2023年までは週6勤務も普通にこなしていました。
週5日の疲れを、たった2日で癒せると思っているのだろうか?
ましてや、週6日労働の疲れをたった1日で癒すなど無理な話です。
今はアルバイトを掛け持ちしています。アルバイトって楽でめちゃくちゃいいですね!
なんたって、出勤したい日や休みたい日を自分で決められるから。
特に、物流会社では週2日からの出勤がOKな所が多いです。
それだけ人手不足だからなんでしょうが。。。笑
けれど、わたしは今の働き方が好きです!!
HSPの私が実際に乗り越えられた理由・今も続けられている工夫4選

HSPのわたしが11年仕事を続けられた理由は、以下の4点です。
- 自分自身を後回しにしないと決めたこと
- 趣味の時間を「余暇」ではなく回復手段として捉えたこと
- お金について学ぶ機会を得たことで選択肢が増えたこと
- 周りや世間に「許されている」と感じられたこと
これらは特別な成功体験ではありません。
11年間働く中で、少しずつ気づいたことの積み重ねです。
以下、詳細を説明します。
自分自身を後回しにしないと決めたこと
以前は、周囲の期待や職場の空気を優先し、自分の疲れや違和感を見ないようにしていました。
しかし、それでは長く続かないと身をもって感じました。

上記の方法は、社会人になる前から心がけており、今は少しではありますが、お金をかけているところです。
なぜなら、自分を守るのは自分だから。だったら、しっかり身だしなみを整えて堂々としていたいですよね!
趣味の時間を「余暇」ではなく回復手段として捉えたこと
仕事以外の時間に趣味を持つことは、単なる気晴らしではなく、私にとっては回復の時間でした。
忙しいときほど趣味を削っていましたが、それがかえって消耗を早めていたと気づきました。

今では、趣味の時間を「元気になるために必要な時間」として意識的に確保しています。
結果的に、仕事の負担が軽くなりました。
誰でも始められる!「人生を変える大人趣味」の紹介
この本を見ると・・・クルマ、キャンプ、天体観測、カメラ、料理など50の大人向け趣味が紹介されており、自分でも楽しめる可能性が広がります。
この本は、1時間程度でざっくり全体把握、興味あるジャンルだけ読むのもOK!
実生活で活かせる事は・・・ストレス解消・リフレッシュ手段が増えます。
また、趣味を通じた出会いや、家族・友人との共有体験にも役立ちます。
\趣味があなたの心の支えになる♪/
お金について学ぶ機会を得たことで選択肢が増えたこと
仕事への不安を軽減できた理由の一つに、お金について学ぶ機会に恵まれたことがあります。
収入や貯蓄、生活費を把握することで、「今すぐ我慢し続けなくてもいい」と思えるようになりました。
しかし、元々は働く事が嫌いでした。
月曜日の朝が嫌で嫌で仕方なかったです。
最近では、単にお金持ちになる手段だけではなく、マインドについても勉強し、よりよく生活することができています。
詳細はこちらもご覧くださいませ!
疲れやすいHSPに最適!金持ちマインドのすすめ(体験談)
複数の講演会も経験!YOUTUBERとしても活躍中!「すごい貯蓄 最速で1,000万円貯めてFIREも目指せる!」の紹介
わたしが現在お金の勉強をしているお供に、こちらの本を紹介いたします。
凄まじい節約方法で年間300万以上の貯蓄に成功したくらまさんです。
\無理なく自分らしく貯蓄を続けられる/
この本を見ると・・・無理せず自然に“貯まる”思考が身につきます。
モノやサービスを選ぶとき、「なんとなく」ではなく「自分にとって必要か?」を軸に考える力がつきます。
この本は2〜3時間程度で全ページ読み終えられます。
ただし内容は実践的なので、必要な部分だけを繰り返し読む使い方もおすすめです。
実生活で活かせる事は、日常の出費に「ムダ」を感じにくくなります。
「自分が何を大切にしたいか」に立ち返る視点をくれる本なので、他人の年収や生活レベルと比べて焦ることがなくなります。
周りや世間に「許されている」と感じられたこと
実家に暮らすこと・アルバイトを掛け持ちして働いていること・子どもを持たず、自由に生きていること。
それらを理由に責められることはほとんどありませんでした。
すべてを「ちゃんと」できていなくても、今の暮らし方や働き方を受け入れてもらっている。
そう感じられるようになってから、無理に自分を追い込む必要はないと考えられるようになりました。
そして、感謝の気持ちを持つと、生きやすい性格に変わっていきました。
いわゆる「天国言葉」を毎日言い続けてどうなったか、以下の記事もご覧くださいませ!
HSPが楽になる方法!わたしが「天国言葉」を使った結果(体験談)
同じように悩むHSPへ伝えたいこと3選

同じように悩むHSPへ伝えたいことは、以下の3点です。
- 仕事を好きになれなくても、あなたの価値が下がるわけではないこと
- 我慢を続けるより、自分を守る選択をしてよいこと
- 「こうあるべき」から外れても、意外と許されていること
世間ができていることをできない・・・と嘆く必要は全くありません。
その理由を、以下に説明いたします。
仕事を好きになれなくても、あなたの価値が下がるわけではないこと
11年間社会人として働いて分かったのは、仕事を好きになれないことと、人としての価値はまったく別だということです。
HSPは、刺激や人間関係に敏感な分、「仕事を楽しめない自分はおかしいのでは」と感じやすい傾向があります。
しかしそれは能力や努力の問題ではなく、気質の違いによるものです。
仕事を前向きに捉えられなくても、自分を責め続ける必要はありません。
まずは「合わないだけかもしれない」と認めることが、心を守る第一歩だと感じています。
我慢を続けるより、自分を守る選択をしてよいこと
わたし自身、我慢を重ねた結果、頭痛や腹部の痛み、強い眠気といった形で体にサインが現れるようになった程です。
その結果、体がボロボロになってしまったら元も子もありません。
自分を守るのは自分だけです。
無理を続けることが美徳になるわけではありません。
距離を取ること、環境を変えること、立ち止まることも、自分を守る大切な選択です。
HSPにとっては特に、その判断が必要だと感じています。
「こうあるべき」から外れても、意外と許されていること
実家に暮らすこと、アルバイトを掛け持ちすること、子どもを持たず自由に生きること。
正直、世間では「許されないこと」ばかりだと思いますよね。
けれど実際には、それらを理由に強く否定されることはほとんどありませんでした。
一番厳しかったのは、周囲ではなく自分自身だったと思います。
完璧でなくても、一般的な正解から外れていても、生き方は意外と受け入れられています。
そう気づけたことで、無理に自分を押し込める必要はないと感じられるようになりました。
まとめ

わたしが仕事を11年間続けて分かったことは、以下の4点です。
- 無理に「仲間」に入る必要はなかったこと
- 貯蓄は「逃げ道」ではなく安心材料だったこと
- 3年も同じ職場にいる必要はなかったこと
- 週5日働くことが「当たり前」は、HSPには過酷だったこと
HSPのわたしが11年仕事を続けられた理由は、以下の4点です。
- 自分自身を後回しにしないと決めたこと
- 趣味の時間を「余暇」ではなく回復手段として捉えたこと
- お金について学ぶ機会を得たことで選択肢が増えたこと
- 周りや世間に「許されている」と感じられたこと
同じように悩むHSPへ伝えたいことは、以下の3点です。
- 仕事を好きになれなくても、あなたの価値が下がるわけではないこと
- 我慢を続けるより、自分を守る選択をしてよいこと
- 「こうあるべき」から外れても、意外と許されていること
HSPが仕事を好きになれなくても、周囲と同じ生き方ができなくても、自分を守りながら続ける道はあります。
この記事が、「今のままではだめかもしれない」と悩んでいる方にとって、少し視野が広がるきっかけになれば幸いです。
最後までご覧くださり、ありがとうございました!!


