学生時代の私は、人から頼まれると断れないタイプでした。
本当は疲れていても、褒められたいあまりに断る勇気がなくて、つい「いいよ」と言ってしまう。
周りに「気をつかえる子」と言われるたび、なんやかんや嬉しい気持ちを抱えていました。
しかし、断らなかった分、疲労が溜まる日々がありました。
とにかく学生時代は嫌われたくないあまりにビクビクしていました。
人間関係もうまくいかず、友人も一人もいません。
まあ、当たり前ですよね^^;
ところが、大学に入り、一人の時間を確保できてから、それまでのビクビクした性格が嘘のように、自分の嫌いなものを積極的に避けるようになっていきました。
これは、わたしにとって大きな変化で、また真の幸福を意識した瞬間でもあります。
今回は、わたしの断れない性格についての経験談をシェアし、解決策やおすすめの方法をお伝えいたします。
この記事を見ると、以下の3点がわかります。
- なぜHSPが断れないのか、その心理的な背景がわかる
- 一人時間を持つことが、断る勇気につながる理由がわかる
- 「断る=悪いこと」ではないという、新しい視点を得られる
当サイトでは、HSPを以下のように定義しています。

わたしの場合は、以下の傾向があります。

30年以上HSPとして生きてきたわたしの経験談をご覧くださいませ!

なぜ断れなかったのか?HSPならではの理由

なぜ学生時代に断れなかったのか、理由は以下の3点です。
- 自信がなく、とにかく褒められたかった為
- 「いい人」で周りと差をつけたがっていた為
- 当時の自分の価値観が「いい人が正義」だと思い込んでいた為
今思い返すと、わたしが「断ること」に強い苦手意識を持っていたのは、学生時代のある価値観に強く影響されていたからだと気づきます。
ここでは、当時のわたしがなぜ断れなかったのか、その背景にあった3つの思い込みについて紹介します。
自信がなく、とにかく褒められたかった為
学生時代のわたしは、常に「人にどう見られているか」を気にしていました。
自分に自信がなかった分、「ありがとう」「助かったよ」と言われることで、ようやく自分の存在価値を感じていたのだと思います。
なので、頼まれごとは断れませんでした。
「いいよ、やるよ」と引き受けることで、誰かに褒められる可能性があるなら、それが何より嬉しかった為です。
「頼ってもらえる=自分の価値」と思い込んでいたので、断るという選択肢が頭にありませんでした。
「いい人」で周りと差をつけたがっていた為
周囲の人と比べて、自分に特別なスキルがあるわけでもない。
だからこそ、「親切な人」でいることが自分の武器だと思っていました。
「〇〇さんって、ほんとに優しいよね」と言われることで安心していたし、「みんなと違う」立ち位置を“優しさ”で得ようとしていました。
正直、今思い返せば甘んじていたなー、と思います。
もっと努力すべき点(性格を直す・勉強や読書などを習慣づけるなど)はたくさんあったのになー。
いい人でさえいれば良い、と邪な気持ちがあって、努力を放棄していた学生時代だったと反省です。
当時の自分の価値観が「いい人が正義」だと思い込んでいた為
子どもの頃から、「空気を読める子」「まわりに優しい子」が“良い子”とされてきた環境にいました。
だから、「断る=冷たい人」「断る=ワガママ」という刷り込みが強く残っていて、断ることに強い罪悪感を感じていたのです。
頼まれて断る事は、迷惑をかけることだと思っていたし、「迷惑をかけないこと」が人間関係の基本だと信じ込んでいました。
でも今ならわかります。
自分を犠牲にしてまで相手に合わせるのは、「優しさ」ではなく「自己否定」である・・・。
結局自分のことを大切にしていないので、不満や無い物ねだりをし続けていました。
そして、恨みが残っています。一体、この学生時代はなんだったんや???
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学生時代に嫌な思いをして、大人になった今でも引きずられてしまっているあなたへ。
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本の紹介です。
人のちょっとした言葉や表情が気になって、ぐったりしてしまう。
仕事や人間関係で「疲れるのは自分のせい」と思っている。
こんな方におすすめです。
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また、日常の小さな「疲れる原因」への対処法が見つかります。
この本は、約3〜4時間程度で読了可能です(1日1章ずつでも読み進めやすい構成)
また、難しい専門用語はなく、やさしい文章でスラスラ読める内容です。
実生活で活かせる事は、自分にとっての“ちょうどいい距離感”を意識して行動できる事・無理に合わせず、自分らしく過ごすためのセルフケア習慣です。
大学での環境の変化がきっかけで断れた理由

大学に入学した途端に、高校時代までの価値観がなくなり、はっきり好き嫌いを意識できるようになりました。その理由は、以下の3点です。
- 自分の好き嫌いを大切にできるようになった為
- 純粋に一人の時間が楽しく、群れる必要性を感じなかった為
- 相手との距離感を自分で選べるようになった為
初めて自分にフォーカスできた瞬間瞬間であり、周りではなく自分を意識できるようになりました。
以下、体験談を交えて紹介いたします。
自分の好き嫌いを大切にできるようになった為
高校までは、クラスの空気や人間関係のバランスを優先して、まわりに合わせるのが当たり前でした。
でも、大学ではクラスという概念も薄く、関わる人もバラバラ。
その中で、「何を選ぶか」「誰と過ごすか」を自分で決められる場面が増えたことで、「自分は本当はこれが好き」「これは苦手」と感じる感覚に素直になっていきました。
すると、無理に誰かの誘いに乗らなくてもいいし、「それはちょっと難しいな」と断ることも、自然にできるようになっていきました。
特に、趣味を大切にできたのは大きかったです。
好きな時間に散歩したり、読書や音楽鑑賞をしたりできました。
時間の使い方って本当に大事ですね〜!
参考までに、わたしの趣味を紹介いたします。

純粋に一人の時間が楽しく、群れる必要性を感じなかった為
大学に入ってから、読書をしたり、散歩したりと、「自分だけの時間」を過ごす心地よさを知りました。
誰かと一緒にいないと不安、という感覚が一気に薄れていき、「ひとり=自由で贅沢な時間」と感じるようになりました。
そうなると、気が進まない誘いに「うん」と言うよりも、「今日は自分の時間を大切にしたい」と思えるようになり、自然と断ることにためらいがなくなっていきました。
一人の時間が楽しく、恋愛を全くする必要がない、それよりもたくさんの人と関わって楽しい時間を過ごしたい。
大学が女子大というのもあり、より自分にフォーカスする事ができました。
相手との距離感を自分で選べるようになった為
大学生活は、高校までのように「毎日同じ人と同じ教室で過ごす」わけではありません。
そのため、人間関係の濃さを自分で調整しやすくなったと感じました。
たとえば、授業でたまたま一緒になった人と無理に深い関係を築かなくてもいいし、必要以上に気を遣わなくても、また別の場所で出会えるという“気楽さ”があります。
この環境だからこそ、「ちょっとしんどいな」「今は距離を置きたいな」と思ったときに、自分の感覚を大切にして、その距離を保つことができるようになりました。
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この本は、1ページ完結型なので、1時間程度で全ページ読み終えられます。
実生活で活かせる事は、気持ちの切り替えがうまくなる事・他人軸ではなく自分軸を大切にできる。
→余裕を持った穏やかな生活が営めます。
以下の記事もご覧くださいませ!
不安が消えた!精神科医TOMYさんの「1秒で不安が吹き飛ぶ言葉」レビュー
社会人になって、断る為に気をつけている事

そして、社会人になる事ができました。
今は、そもそも断るような出来事自体あまりありませんが、万が一断る機会があった時に以下の3点を意識しています。
- 即決せず、一旦持ち帰って数日後に結論を出すようにしている
- 断るときは理由を「感情」よりも「事実」に寄せる
- 相手に「断る=関係が終わる」と思わないように意識する
以下、詳細を上げて説明いたします。
即決せず、一旦持ち帰って数日後に結論を出すようにしている
即答せず、一旦時間を置くことを意識しています。
以前のわたしは、「今大丈夫?」と聞かれると反射的に「はい」と答えてしまうことが多く、自分のキャパを超えてパンクしてしまうこともありました。
でも今は、「お手数ですが、数日間考える時間をいただいてもいいですか?」と返すようにしています。
特に、契約をする時や声をかけられた時などは警戒しています。
また、この一旦持ち帰る方法のお陰で、衝動買いが劇的に減り、資産を守ることもできています。
断るときは理由を「感情」よりも「事実」に寄せる
断るときには、「気が向かない」や「ちょっと疲れてて…」などの感情ベースではなく、なるべく事実で伝えるようにしています。
たとえば、「その日はすでに予定が入っていまして」や「〇時まで別の対応があるため今回は難しいです」など。
これは自分にとっても相手にとっても、負担の少ない伝え方だと感じています。
ただ、理屈で伝えると理屈で返される事があります。
そんな時は、わざとあくびをする回数を増やしたり、口数を減らしたりなど、あからさまに体調の悪さをアピールします。笑
(あまりお勧めしません。)
相手に「断る=関係が終わる」と思わないように意識する
以前のわたしは、「断ったら嫌われるかも」と思ってしまう癖がありました。
でも、何度か“ちゃんと理由を添えて断っても、関係は壊れない”という経験を積むうちに、その思い込みは少しずつ薄れてきました。
今では「断ること=関係を終わらせることじゃない」と、何度も自分に言い聞かせるようにしています。
むしろ、無理して受け入れていた時の方が、あとでイライラしてしまったり、後悔したりすることが多かったんですよね。
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職場やプライベートで頼まれごとを引き受けすぎて疲れている方や、嫌われてしまわないかビクビクしているあなたへ。
この「なぜか印象がよくなるすごい断り方」という本をお勧めします。
この本を見ると・・・相手との関係を壊さずに断る方法がわかります。
また、「断っても好かれる」人になれます。
この本は、2〜3時間ほどで全ページ読み終えられます。
シンプルでわかりやすい構成なので、スキマ時間の読書や、週末のリフレッシュにもぴったりです。
実生活で活かせる事は、言いにくいことを伝える前の“心の整理”や自分のペースを守りながら、周囲との関係も良好に保ちたい時に最適です。
まとめ

なぜ学生時代に断れなかったのか、理由は以下の3点です。
- 自信がなく、とにかく褒められたかった為
- 「いい人」で周りと差をつけたがっていた為
- 当時の自分の価値観が「いい人が正義」だと思い込んでいた為
大学に入学した途端に、高校時代までの価値観がなくなり、はっきり好き嫌いを意識できるようになりました。その理由は、以下の3点です。
- 自分の好き嫌いを大切にできるようになった為
- 純粋に一人の時間が楽しく、群れる必要性を感じなかった為
- 相手との距離感を自分で選べるようになった為
そして、社会人になる事ができました。
今は、そもそも断るような出来事自体あまりありませんが、万が一断る機会があった時に以下の3点を意識しています。
- 即決せず、一旦持ち帰って数日後に結論を出すようにしている
- 断るときは理由を「感情」よりも「事実」に寄せる
- 相手に「断る=関係が終わる」と思わないように意識する
HSPにとって「断ること」は、ちょっとしたハードルです。
でも、自分の心と身体を守るためにも、ほんの少しの工夫で“心地よく断れる方法”はきっと見つかります。
もしあなたも同じように悩んでいるなら、まずは「ワンクッション」から始めてみてくださいね。
最後までご覧くださり、ありがとうございました!